水道水はそのまま飲めるの?塩素やカルキの体への影響は?

水道水には塩素やカルキが含まれていますが、人体への影響はないか気になることはありませんか? 

健康に気を遣っている方は特に、水道水をこのまま飲み続けてもいいのか不安を感じることもあるでしょう。

結論から言いますと、水道水は安全面から見て飲んでも大丈夫です。

しかし、塩素やカルキはお肌にはあまり良くないものと言われています。

美容に気を遣っている方こそ、除去できる方法をしっかり押さえることが大切です。

本記事では、水道水はそのまま飲んでも大丈夫か、
人体への影響、カルキや塩素の除去方法について解説しております。
ぜひ、体にあまり負担をかけず安全に、水道水を飲みたい方は参考にしてみてください。

<プロフィール>

「ナノバブルLabo」には、浄水器など水関連商材を販売しているメーカーに勤務しているメンバーが在籍しています。創業より30年以上水関連事業に携わり、お水のスペシャリストとしてメンバーそれぞれが、日々お水関連の情報収集を趣味や仕事とし、最新の情報をナノバブルLabo内で共有しています。

 

本記事ではそんなお水のスペシャリストが、収集した情報を分かりやすく皆様にご紹介しています。
それでは、参りましょう!

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水道水ってそもそもどのようなお水?

まず初めに、水道水はどのようなお水であるかについてご紹介します。

身近にありながら、実は詳しく知らないことも多いです。

水道水の水質も合わせてしっかりチェックしていきましょう。

水道水ができるまで

水道水は「浄水場」でつくられています。

川から取り入れた水にはバイ菌が含まれているため、消毒を行い安心して飲める水にする必要があります。

水道水ができるまでの工程は以下です。

まず初めに「取水場」で川から水を取り入れ、砂や汚れを沈めていきます。

次に「着水井・混和地」で川の水と、汚れを集めてかたまりにする凝集剤をよく混ぜていきます。

沈殿池」で川の汚れを池の下に沈めて、きれいな上の水を集める

活性炭吸着地」で活性炭と微生物で、水に含まれている有機物や臭いを取り除きます

最後に「ろ過池」で砂と砂利の間をゆっくり通過すると安全な水道水が出来上がります。

川から取り入れた水は、浄水場を通らないと安全な飲料水にはなりません。

続いて、水質についてチェックしていきましょう。

水質について

水道水は衛生面から、塩素やカルキによる消毒を行う必要があります。

また、蛇口での残留塩素濃度を「0.1mg/L以上」保持することが、水道法で定められています。

病原菌等に対して、殺菌効果が期待できる大事な工程です。

水道水質基準は厚生労働省令の「水質基準51項目」によって定められています。(令和4年2月2日時点)。

また、東京都水道局では「おいしさに関する水質目標」を独自に定めており、

残留塩素濃度を必要最低限の「0.1mg/L以上0.4mg/以下」に設定しています。

水質基準については日本全国で同じ基準となるので、塩素やカルキを含んでいない水道水は原則ないと言えます。

水道水の人体への影響

水道水は衛生面からみて安心して飲めますが、果たして人体への影響はあるのでしょうか。

また、子育て世帯の方は、そのまま子どもに飲ませていいのか不安になることがあります。

ここでは、水道水の人体への影響についてご紹介いたします。

塩素・カルキについて

水道水に含まれている塩素・カルキは、人体の影響について健康被害は無いと言われています。

大腸菌などの有害物質を殺菌してくれるので、安心して水道水を飲むことができます。

しかし、一般的にカルキ臭と言われる水道水の臭いの元です。

プールの匂いを連想する方もいるでしょう。

東京都水道局が独自に定めた「おいしさに関する水質目標」の基準値から外れたものはカルキ臭を感じやすいです。

敏感な方は、実際に飲料水として使用したとき「まずい」と感じることもあります。

他にも、塩素・カルキは美容の面から見ても、お肌に良くないと言われています。

洗顔や皿洗いをするときに水道水を使うと、肌荒れや手荒れなどの肌トラブルにつながることがあります。

水道水を利用して、シャワーを浴びたりお風呂に入ったりしている方も多いでしょう。

塩素・カルキは皮膚バリア機能を低下させやすいので、敏感肌の方は特に注意が必要です。

その後、ハウスダストやダニの影響を受けやすくなることから、痒みが出やすいです。

他にも、髪がパサつくなどキューティクルが失われやすい特徴があります。

毎日しっかり髪のお手入れをしても、水道水に含まれている塩素・カルキが原因で痛むなら台無しです。

おいしいお水を飲みたい方や美容に気を配っている方は、

塩素・カルキを除去した水道水を日常的に使用することをおすすめします。

↓ お水と美容の関係について、詳しく知りたい方はこちら ↓

トリハロメタンについて

水道水をつくる工程で、生成されるのがトリハロメタンです。

一部は、発がん性物質とも言われています。

世界保健機関の国際がん研究機関が、発がん性の恐れがあると発表しています。

しかし、水道水は危険性が高い飲料水ではありません。

マウスにおいての十分な証拠はあるものの、人に対しての影響はまだわかっていない状態です。

水道水に含まれるトリハロメタンを生涯にわたり摂取しても健康に影響がないと言われているものの、

消毒副生成物の低減法の導入が検討されているのが実情です。

健康に気を配っている方は、特にトリハロメタンの発生を抑えてみてはいかがでしょうか。

同時に、塩素やカルキを除去することもできます。

誰でも簡単にできる方法がいくつかあるのでチェックしてみてください。

カルキや塩素の除去方法

ここでは、カルキや塩素の除去方法についてご紹介いたします。

手間暇がかからないものから、工夫を凝らして除去する方法まであります。

さまざまな方法があるので、自身に合ったものを選んでみてください。

浄水器での除去

1つ目は、カルキや塩素を浄水器で除去する方法です。

フィルターを使ってろ過することで、水道水に含まれている不純物を取り除けます。

浄水器は手間暇をかけずにカルキや塩素を除去できます。

蛇口をひねるだけで利用できるので、非常に楽チン。

よく自炊をする方、おいしいお水を毎日飲みたい方におすすめです。

また、浄水器の除去能力はフィルターの種類によっても変わります。

中でも、除去能力が高いのは「逆浸透膜フィルター」です。

多くの不純物を取り除きながら、フィルターの寿命も高い特徴があります。

しかし、値段は他のフィルターよりも高めに設定されています。

活性炭フィルター」は安価なのに目詰まりしにくく、臭いの除去が得意です。

浄水器を初めて利用する方におすすめのフィルターと言えます。

また、水道水をろ過する場合、水の勢いがあると不純物を取り除きにくくなります。

素早く流れるほどフィルターをすり抜けやすくなるからです。

意外にも水の流れが遅い方が、除去能力は高まります。

その点も、しっかり押さえた上で自身に合う浄水器を選んでみてください。

ろ過器を使用して、水道水が無味無臭になるなら純水に近い状態と言えます。

雑味が少ない水は、料理のときに使用すると素材の味を引き立てやすいです。

浄水器は管理が楽で、ペットボトルなどのゴミも出ないので地球にも優しいです。

沸騰での除去

2つ目は、カルキや塩素を沸騰で除去する方法です。

手順は鍋に水道水を入れて沸騰させるだけで良いので、非常にお手軽な方法です。

水道水の塩素成分を除去するためには、5分以上の煮沸が必要になります。

しかし、トリハロメタンは沸騰直後は、5倍以上に増えてしまうこともあるので気をつけましょう。

トリハロメタンを除去するためには、最低約100℃のお湯で10分以上は沸騰させなければなりません。

ほとんど除去するためには、15〜20分の時間が必要です。

また、美味しく水を飲みたいなら、冷ます時間も必要になります。

もちろんカルキや塩素の観点から氷を入れることもできないので、そのまま待たなければなりません。

さらに、雑菌の繁殖を防ぐためにもすぐに飲み切らなければなりません。

殺菌成分が含まれていないことが理由に挙げられます。

カルキや塩素を除去するために、毎日水道水を沸騰させる作業は面倒に感じます。

手軽にできますが、注意点も多く手間暇がかかりやすいです。

汲み置き

3つ目は、カルキや塩素を汲み置きで除去する方法です。

光熱費はかからず無料でできる方法ですが、太陽光が当たる屋外で6時間以上放置させる必要があります。

また、室内の場合、2〜3日経過させなければなりません。

24時間の時点では、カルキや塩素は半分しか除去されていません。

すぐに飲み水として使用したい方には、汲み置きは不向きと言える方法です。

お風呂のお湯として活用したい場合も、2〜3日は浴槽に入れない計算となるので不衛生さを感じます。

また、メモしておかないと、いつから水道水を放置したかわからなくなりやすいです。

汲み置きは、アクアリウムの趣味を持つ方におすすめです。

その他

レモンに含まれるビタミンCを使って、カルキや塩素を除去する方法もあります。

水道水の中に含まれている、残留塩素を中和してくれます。

また、200Lのお湯の場合、0.5gのビタミンCが必要です。

レモンを用意したり毎回量をはかったりするのは面倒に感じます。

飲み水として利用する場合、カルキや塩素を除去する代わりに、レモンの酸っぱさを感じやすいと言えます。

ビタミンCが含まれた飲料を使用する方法もありますが、同じ理由であまりおすすめはできません。

カルキや塩素を除去する目的でレモンにお金をかけるなら、手間暇がかからない浄水器がおすすめです。

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まとめ

蛇口をひねると出てくる水道水は、安全に飲むことができます。

水道水には、バイ菌を消毒するにあたり、塩素やカルキが含まれていますが、健康被害は報告されていません。

しかし、お肌や美容にはあまり良くなかったり、臭いが気になったりします。

また、水道水をつくる過程において、発がん性物質であるトリハロメタンが生成されてしまいます。

健康に気を配っている方こそ、塩素やカルキの除去を考えてみるのが良いでしょう。

沸騰、汲み置きなどの除去方法はあるものの、時間がかかりやすいのがデメリットです。

浄水器を利用する方法は、手間暇をかけず簡単に水道水に含まれた不純物を取り除けるのでおすすめです。

これからの健康のことを考えた上で、浄水器の導入の検討を行ってみてはいかがでしょうか。

本記事では、水道水は安全なのか・人体への影響・カルキや塩素の除去方法についてご紹介いたしました。

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